RPAの効果を改めて考える

 2018.08.24  RPAチャンネル編集部

従来より製造現場では、複雑かつ細かい作業を高速でこなすロボットの利活用が進んできました。人はロボット作業を補助する形で製造に関わり、それによって大量生産を可能にしています。近年になってホワイトカラーにおいてもそうしたロボットの利活用が進んでいます。それは人の代わりにデスクに座って作業をするようなロボットではなく、ソフトウェアとして業務を自動化するロボットです。

こうした技術をRPA(Robotic Process Automation:ロボティック・プロセス・オートメーション)と呼び、働き方改革の新しい決め手として注目を浴びています。本稿を読まれているということは「RPAについて深く知りたい」というニーズや、業務改善に対する期待を持っていることかと推察します。

そこで今回はRPAの効果について考えていきます。一般的に作業時間の短縮ができると言われているRPAですが、効果はそれだけなのか?RPAが持つ多彩な効果にぜひご注目ください。

RPAによる効果とは

それではさっそく、RPA利活用による効果を整理していきます。

効果①作業時間の大幅な短縮

直接的な効果といえば作業時間短縮です。しかしそれは1時間や2時間といった短時間の削減ではなく、月間100時間以上の作業時間短縮に成功するケースが少なくありません。たとえばソフトバンクでRPAを社内運用した際の実績としては、ファイルダウンロード作業をRPAで自動化したことで作業時間を月間100時間からたったの1時間まで短縮しています。もちろんこれは一部での作業時間短縮例なので、グループ全体ではさらに大規模な作業時間短縮に成功しています。

効果②コア業務への集中

営業なら顧客とのコミュニケーション、経理なら予算計画の立案など部署ごとに利益に直結するようなコア業務があります。こうしたコア業務は得てして創造的なものなので、ロボットによる自動化は難しいでしょう。ただしそれ以外の定型業務を自動化することで、コア業務により集中できる環境を整えることはできます。コア業務に費やす時間が増えるほどビジネスの価値は上昇していきます。

効果③ヒューマンエラーの排除

事務処理など定型的に発生する業務はくり返しが多く、データ入力を伴うこともあるため想像より神経を使う作業の連続です。人間の持続可能な集中時間は決まっているため、集中が途切れた段階でミスが発生する可能性があります。その点、RPAはロボットなので決められた作業手順を忠実に繰り返します。集中が切れることもないのでミスが発生しません。それによる手戻りの減少も生産性向上に大きく貢献するでしょう。

効果④顧客満足度の向上

ほとんどの企業が顧客満足度向上という経営課題を抱えていますが、リソースを集中できないことから維持に留まっているという現状が少なくありません。RPAによって作業時間を大幅に短縮できれば、余ったリソースを顧客サポートなどに回し満足度向上に貢献することができま す。さらに請求書作成を自動化したりして顧客へのレスポンスを迅速にすれば、そこでもまた顧客満足度が向上します。

効果⑤ガバナンスの向上

RPAでガバナンスが向上するという効果は意外と知られていない事実です。RPAで自動化ロボットを開発することで業務上のミスを排除したり、継続的に収益を拡大していくための企業体質づくりが可能になります。

効果⑥企業イメージのアップ

RPA市場は着実に拡大していますが、実際にRPAを活用している企業はまだ少ないのが現状です。そんな中RPA導入によって高い効果を得られれば、社会とその事例を共有して自社のイメージアップに繋げることも可能です。話題作りにもなり、取引先から積極的にRPAについて聞いてくれるかもしれません。

効果⑦長時間労働の是正

働き方改革の一つとして政府が取り組んでいるものが長時間労働の是正。「ノー残業デー」など暫定的で従業員の負担を増やすような施策ではなく、本質的な生産性の向上から長時間労働を排除することが強く求められています。RPAは高い作業時間削減効果で生産性を大幅に向上し、こうした問題を根本的に解決します。

効果⑧人材難解消の一手として

現在、慢性的なIT人材不足が社会問題になってしますが人材難という問題を抱えているのはIT分野だけではありません。そもそも日本の労働人口が急激に減少している中、経理や人事、総務なども人材不足に落ちっているケースが多いのです。RPAはデジタルレイバー(仮想労働者)といって、人間の代わりに働いてくれるロボットのような存在です。人材不足かつ優秀な人材の確保に困っている企業では、その問題をRPAが解消してくれます。

効果⑨雇用リスクが無い

他人を雇う以上、急な退職や休職、あるいは入社後のミスマッチ発覚といった雇用リスクは避けられません。雇用側はこうしたリスクをいかに低減するかを考える必要があるため、精神的負担も大きいでしょう。一方でRPAで開発したロボットは退職も休職もしません。24時間365日働き続けてくれますし、不満をため込むこともありません。RPAに代替した部分では雇用リスクがゼロになります。

いかがでしょか?少し考えただけでもRPAにはこれだけの効果があります。すべて、皆さんが日ごろ抱えて頭を悩ませている経営課題を解決するような効果ばかりです。もちろん、導入するRPA製品や活用方法によってさらに多くの効果を得られます。

RPAとAIを連携するとさらに高い効果が

RPA同様に市場が急速に拡大しているのがAI(人工知能)です。昨年にはGoogleの「Alpha GO」という囲碁AIが世界最強棋士を下し、今後10年は不可能とされていた領域に達しています。日々目覚ましい進歩を遂げているAIは、RPAと連携することで絶大な効果を生みます。

それが、RPAが不得意として非定型業務領域にまで自動化の範囲を拡張できることです。

たとえばソフトバンクが提供するRPA「SynchRoid(シンクロイド)」は、IBM者が開発したAI「IBM Watson」と連携しより高度な自動化を実現します。顧客から送信された自然言語メールをAIが処理し、そこから請求書や提案書を作成するなど本来人間の創造力を持ってした行う作業もRPAで可能になります。

ただしそれによってRPAが人間の仕事を奪うようなことはありません。RPAの自動化で生産性が向上した分、より創造力を必要とするコア業務に集中すればよいのです。そうすればビジネスの価値は飛躍し、企業に高い利益をもたらすでしょう。

皆さんの会社では現在、どういった経営課題をお持ちでしょうか?営業力や販売力の強化、人材確保や育成、財務体質の強化など数々の経営課題があることでしょう。それの課題はRPAで解決できる部分が非常に多くあります。なぜならそれらの経営課題の多くは、生産性の向上によって解決できることが多いからです。

まずは経営課題について改めて整理してみましょう。その上で、RPAが存在するとどういった効果があるかをお考えください。RPA導入に悩んだ際はぜひソフトバンクまでご相談いただけたらと思います。社内での運用実績をもとに1,200通り以上のRPA活用パターンから、貴社に最適なRPA活用を提案いたします。

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