RPAツール主要6製品徹底比較

 2018.03.23  RPAチャンネル編集部

日本においてRPA (Robotic Process Automation:ロボティック・プロセス・オートメーション)元年と言われている2017年は、多くの外資ベンダーのRPA製品が展開され、まだ国産ベンダーの製品も誕生しました。今回はその中から6製品を選び、それぞれの特徴をご紹介します。特徴の紹介に入る前に、RPAについて簡単におさらいしておきましょう。

RPAは「定型業務を自動化するためのロボットソフトウェア」です。ロボットといっても工場の生産ラインで働くような実体のあるロボットではなく、あくまでサーバーやパソコンにインストールするソフトウェアです。

RPAはユーザーが開発したプログラムに従って業務を実行し、定型業務や単純作業の工数を大幅に削減することができます。基本的なコンセプトやゴールは各製品でほぼ同じであるものの、実行環境や対応アプリケーション、開発の方法などは製品によって異なります。

どの方式がよいかということではなく、それぞれメリットとデメリットがあるので、自社の要件やニーズに合わせた製品選定が重要です。

それでは、RPAの主要な6製品の特徴についてご紹介しましょう。

RPA製品6選

BizRobo!

販売元:RPAテクノロジーズ

BizRobo!国内で大企業を中心に導入実績が高いRPAです。

同製品を提供するRPAテクノロジーズでは、同社製品であるBizRobo!の他にも世界的なRPAベンダーのBlue Prismや、イスラエル製のNICEといった製品も提供しています。複数のRPAを組み合わせて、より導入効果の高いソリューションを提供するのが目的です。

大手銀行会社では年間8,000時間の作業量削減に成功するなど、ノウハウも多く国内実績No.1のRPAベンダーでしょう。

※「参考サイト<」

SynchRoid(シンクロイド)

販売元:ソフトバンク

SynchRoidの特徴は「ITスキルが低い人材でも開発できるシンプルなRPA」です。従来、RPAとは開発画面が難しく専門的なスキルが要求されることの多い製品でした。そこでSynchRoidでは、開発画面をGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)で提供し、情報システム従事者でなくとも開発者として自動化ロボットを作り出せます。

比較的シンプルな処理に向いていて、日常の定型業務を幅広く自動化したいユーザー向けの製品です。

実行環境は、デスクトップおよびサーバーどちらも選択可能です。

SynchRoidはソフトバンク社内での利用実績から得たノウハウを詰め込んだ製品であり、社内では9,000時間の作業量削減に成功しています。価格はスモールスタートしたいユーザー向けに、1ライセンスあたり年間90万円のライトパックが提供されています。複数人の開発者で運用したいというユーザーには、10ライセンスあたり月間60万円のベーシックパックを用意しています。

いずれも導入時トレーニングや開発者派遣などを提供しており、初めてRPAを導入する場合でも安心して利用できます。

なお、SynchRoidはBizRobo!をベースに行っており、ソフトバンクはRPAテクノロジーズに出資も行っています。

WinActor(ウィンアクター)

販売元:NTTデータ

WinActorもSynhcRoid同様に、GUIベースで簡単な開発画面を提供しているRPAの一つです。製品選定の一つのポイントがパソコンにインストールしてデスクトップで実行するか、サーバーにインストールして実行するかということがあります。

サーバーにインストールして利用することもできるソフトバンク SynchRoid などに対し、WinActorはパソコンにインストールして実行する方式のみの製品です。導入の手軽さやシンプルさがある反面、気を付ける点もあります。

WinActor のようなデスクトップ型のRPAは、一般的にロボットが稼働している間は他の作業ができなります。また、実行台数が増えると管理が大変になり、一つの変更をすべての端末に対して行わなければならないなど、運用管理コストがかさみます。また、ライセンスも利用台数に対して比例的に増えるため、規模が大きくなるほどコストも比例的に増えてしまいます。

将来的に規模が大きくなることが想定されている場合には、初期はデスクトップ型、展開時にはサーバー型という形で実行形態が選べる製品がよいでしょう。

※「参考サイト」

Blue Prism

販売元:Blue Prism

Blue Prism は英国に本拠を構える世界的なRPAベンダーです。設立は2001年であり、数あるRPAベンダーの中でも老舗と言ってよいでしょう。主な導入実績としては金融機関や医療機関など、高度なセキュリティ維持やガバナンス強化が要求される企業です。従って、社内に厳格なITセキュリティ基準を設けていたり、ガバナンスを強化した組織体制を改善したいという大企業向けの製品といえます。

ちなみに開発に関しては、SynchRoidやWinActorに比べると難易度が高いので、専門スキルを持ったIT人材が不可欠です。

※「参考サイト<」

NICE

販売元:NICE

もともとはコールセンター業界において、通話記録ソリューションを提供するソフトウェアベンダーです。それを発展させてきたのがNICEなので、コールセンターなどオペレーターを要する企業において高い導入実績を持ちます。

NICEの特徴はオペレーターが行う作業をアシストする形で自動化を実行する点です。例えば、オペレーターが顧客に対して商品紹介をした後に、重要事項説明を徹底させるために、通知を表示したいといったシーンで活躍します。

そのため一般的なRPAに比べると特殊な業務の自動化に適した製品です。開発画面はSynchRoidやWinActorとBlue Prismの中間に位置する難易度と言ってよいでしょう。

※「参考サイト」

UiPath

販売元:UiPath

UiPathはMicrosoft社のWorkflow FoundationやXAML書式など、オープンな技術の上で実装されたRPAです。そのため、多様な開発画面を提供している反面高度なスキルが必要になる製品でもあります。

実行環境は、デスクトップおよびサーバーどちらも選択可能です。

日本法人も設立され、いま注目されているRPAのひとつです。

※「参考サイト」

RPA導入は業務実態に即した選定を

RPA導入でまず大切なことは、現状の業務実態を十分に把握した上で、自社にとって最適な製品を選ぶことです。先述の通り、RPAは製品ごとに開発難易度や自動化適用範囲が違います。価格は重要ですが、自社にとって合うものを選択することを意識しましょう。

選択するポイントとしては、

  • 価格
  • 開発ツール
  • 実行環境(サーバーかデスクトップか)
  • 対応アプリケーション
  • サポート体制

などが挙げられます。

まずは社内アセスメント(評価)から始めて、人材のITスキルや適用したい業務内容に応じて導入すべき製品を選びましょう。RPA選定を間違えてしまうと、せっかくのRPAの効果が出ず、せっかくの業務効率化の機会を逃してしまいます。

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