RPAの種類はどのように考える?

 2018.07.26  RPAチャンネル編集部

国内ベンダーが提供する製品や海外製品、今まさにRPAは多くのベンダーから多様な製品が提供されています。大規模な業務プロセス自動化が得意なBlue Prismや、リアルタイムな作業アシストが可能なNICEはどちらも海外製品。国内製品としては一般ユーザーでも自動化ロボットを容易に開発できるソフトバンクSynchRoidなどがあります。

広義では特定分野での自動化ツールもRPAとして提供されつつあるので、ユーザーには自社にとって「本当に必要なRPA」を見極めるための目利きが強く求められています。

そこで今回はRPAの種類をどのようにして考えればよいのか?8つの視点でご紹介します。

RPAの種類

それではさっそくRPAの種類について8つの視点でご紹介します。

デスクトップ型(実行環境)

そもそもRPAとは、パソコンやシステムで実行する定型業務を自動化するためのロボットソフトウェアです。そのためソフトウェアをデスクトップにインストールするタイプと、サーバーにインストールして利用するタイプの2種類があります。

デスクトップにインストールして実行するタイプの特徴は、一般的には開発が容易だったり、ライセンスコストが低かったりすることです。もちろん製品によって開発方法やライセンスコストは異なるので、一概にこの特徴が当てはまるとは言えません。

ソフトバンクSynchRoidを例に挙げると、デスクトップ型のライセンスコストは年間90万円です。大規模な業務プロセスを自動化できるRPAともなると年間ライセンスコストは500万円を超えるような製品も多くある中で、かなり低コストと言えるでしょう。開発方法に関しても特別なスキルは不要です。

サーバー型(実行環境)

対してサーバーにインストールして実行するタイプの特徴は、サーバーのライセンスがあれば自動化ロボットを同時にいくつも実行できるところにあります。もちろんその分、デスクトップ型よりもライセンスコストは高くなりますが、広範囲に自動化が実行できるため高い効果が期待できます。

こちらもソフトバンクSynchRoidを例に挙げると、サーバー型は10ライセンスで月間60万円のライセンスコストがかかります。

もう一つサーバー型の重要な特徴は自動化ロボットの管理機能が備わっていることと、スケジュール予約で自動化実行のタイミングをコントロールできる点です。管理機能があることで複数の自動化ロボットを一元管理し、企業のガバナンスを維持できます。さらに定期的に自動化を実行したり、特定の日時に実行するよう設定も可能なので、やはり高い業務効率化効果が期待できるでしょう。

GUI型(開発手段)

GUIとは「Graphical User Interface:グラフィカル・ユーザー・インターフェース」のという意味です。具体的にはプログラミングを必要としない開発画面を提供していることで、ユーザーは容易に自動化ロボットを開発できます。

さらに開発工程が視覚的に表されているため、自動化ロボットがどういった作業を記録しているか一目で確認できます。自動化ロボットの改修速度もはやめられるので初めてRPAを導入したり、情報システムリソースが少ない企業におすすめの種類です。

コーディング型(開発手段)

コーディング型はプログラミングによって自動化ロボットを開発し、大規模な業務プロセスにも対応可能なRPAです。前述したBlue PrismやNICEがこれに該当します。専門的かつ高いスキルが要求されますが、複雑な業務プロセスも自動化できるため大幅な業務効率化効果が期待できます。

ただし、開発容易性の観点から日常の細かい業務の自動化には不向きなので、自社がどんな業務を自動化したいかを考慮することが大切です。

対応アプリケーション

対応アプリケーションの種類はRPA製品によって違います。最も注意が必要なのは、RPAとされている製品のなかでも特定の分野でしか自動化できないツールがあることです。

たとえばRPAというカテゴリであっても実際は単なるチャットボットツールだったり、かなり特定のアプリケーション間でしか自動化を実行できないツールもあります。対応アプリケーションを確実に見極めた上で、適切なRPAを選択することが大切です。

AI連携型

RPAはあくまでユーザーが開発した作業手順に従って自動化を実行するロボットソフトウェアです。そのため一般的なRPAはAIのように自然言語を処理したり画像認識によって実行する処理を変更するような機能は持ち合わせていません。

ただし、RPA製品の中にはAIと連携することで非定型業務まで自動化できるものもあります。ソフトバンクSynchRoidがその一つです。IBMが開発提供するAIの「Watson」と連携することで、通常RPAでは不可能な領域まで自動化の範囲を拡大することができます。

たとえば顧客から受信した発注メールの自然言語を処理して見積書を自動的に作成したり、ソフトバンクが開発提供するAIロボットの「Pepper」と連携し顧客への情報配信や、接客対応・決済処理等も自動化できます。

※「ソフトバンクSynchRoidとIBM Watsonの連携による見積書作成のデモ」をご確認ください

クラウド型

クラウドとはインターネット上で提供されるサービスの総称です。つまり、クラウド型とはソフトウェアをデスクトップやサーバーにインストールするのではなく、インターネット経由でサービスとして利用する形態を指します。あるいは、クラウドコンピューティングとして提供されるサーバーにソフトウェアをインストールする、という導入形態のことです。

RPAは社内業務の自動化という特徴から、完全にクラウドサービスとして提供される製品はありません。なので、ソフトウェアをクラウド上のサーバーにインストールするというのが一般的なクラウド型になります。

クラウド型では社内インフラを整える必要はなく、実行環境を最短数分で構築できるのがメリットです。さらにリソースの増減も自由なので、自動化の規模に応じてサーバーリソースを拡張できます。

オンプレミス型

オンプレミス型とはクラウド型とは反対に、社内インフラを構築してそこにRPAを導入するという形態です。構築コストや運用コストはかかりますが、インフラが手元にあるという安心感と自社独自のセキュリティを適用できるのがメリットです。

さらに、インターネット経由で提供されるクラウド型と違ってシステムパフォーマンスが高いので、快適な環境でRPAの自動化ロボット開発や実行ができます。

複数の視点を組み合わせて適切なRPA導入を

いかがでしょうか?RPAの種類は思っている以上に細かく、なおのことどのRPA製品を導入すればよいか分からなくなったという方もいらっしゃるでしょう。ただし、他のIT製品と比較して選択肢はまだ少ない方なので、RPA選定はそう難しい話ではありません。

まずは社内業務を整理して、どんな業務を自動化するか?という大まかな方針を決めます。その上で社内リソースを考慮して適切なRPA製品を選べばよいのです。

たとえば日常的な細かい定型業務を効率化して従業員の負担を軽減し、かつ情報システムリソースが不足しているという企業ではGUI型のRPA製品を選ぶとよいでしょう。ソフトバンクSynchRoidはGUIで開発画面を提供し、かつデスクトップ型とサーバー型という選択肢もあります。RPA導入の際は、ぜひご注目ください。

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